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映画「斜陽」インタビュー |
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| 太宰治が生誕100年を迎える09年。これを記念した映画「斜陽」がついに完成。6月13日(土)からシネマサンシャイン重信での公開に先立ち、秋原正俊監督・温水洋一さんが来松。今回、来松にあたって、映画製作の裏側をふたりにインタビュー。 |
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斜陽 【原 作】太宰治「斜陽」より 【製作・配給】カエルカフェ 【公式サイト】http://www.kaerucafe.co.jp/shayo/ 【Story】 やむを得ない事情を抱え、都会の喧騒を逃れて田舎へとやってきたかず子。病にとらわれ弱り始める美しい母と、二人きりで慣れない日々を過ごすうち、彼女はしばしば言いようのない感情に襲われるようになる。そんなある日、厭世観に満ちた無頼の弟・直治がふらりと戻ってくる。良家の子女として生まれ、何も知らずに育ったかず子。そんな彼女の人生は、直治の仲間・上原との出会いによって、思いもよらない方向へと滑り出す――。 【キャスト】 佐藤江梨子、温水洋一、伊藤陽佑、真砂皓太、小倉一郎、高橋ひとみ、凜華せら、初嶺麿代、有末麻祐子、今村祈履、駒井亜由美、北野恒安、前内孝文、小野寺仁子 ■上映スケジュール シネマサンシャイン重信 |
| プロフィール | |
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左:秋原正俊監督
1963年生まれ。太宰治作品の映画化は、「富嶽百景〜遥かなる場所」(主演:塚本高史)に続き2作目。これまでの主な監督作は、「伊藤の話」(主演:温水洋一)、「春の居場所」(主演:堀北真希主演)、「ママーン」(主演:松平健)など。右:温水洋一
1964年生まれ。98年には安斎肇、村松利史らとオフィス「ワン・ツゥ・スリー」を創立。個性派俳優として数多くの舞台やドラマに出演。現在、フジテレビ系「BOSS」にレギュラー出演中。秋原監督とは、08年公開の「伊藤の話」からの付き合い。 |
| ――05年まで太宰作品を読んだことがなかったと伺いましたが、「斜陽」はいつぐらいに読まれましたか? |
(秋原監督)
太宰治の熱狂的なファンが多いなかで、僕らの世代は太宰が一番評価が低かった時代といいますか、何か絡みがないと読まなかった世代だったんです。教科書で「走れメロス」とか読んで、その流れで「斜陽」も随分前に読んだんですけど、そのときはピンと来なかったですね。 文学映画を始めるにあたって、客観的に太宰治の作品を見ようと思って「富嶽百景」を読んでから、太宰と本当に付き合い始めた感じでしたね。 |
| ――「斜陽」を読んで、どういう感想を持たれましたか? |
(秋原監督)
太宰治が書いていると思って読むかどうかで違うと思うんですけど、映画化する場合は小説として読むので、先入観なく素直に読んで、すごい作品だと思います。シングルマザーが出てくるなど、50年以上も前に、先の時代がどうなるか予見しているような作品ですよね。そういうところから言うと、同時代性も感じました。 |
| ――小説の時代設定は昭和20年頃なのですが、映画では時代設定があいまいな印象でした。この意図は何ですか? |
(秋原監督)
あまり時代設定を明確化したくなかったんですね。ならば逆に、現代にある昔の古き良き時代の風景を活かしたいとも思いました。もうひとつは、観ていただく方に、いきなり「疎開」っていう言葉を使うと、「ああ、時代劇か」という印象になりかねない。だとすると現代。そこから、どう作っていくかと考えました。 |
| ――原作のイメージからいうと、キャスティングが意外な印象がありましたが、どうやって決められたのですか? |
(秋原監督)
まず、上原二郎役(温水洋一)を先に考えましたね。と言いますのも、太宰だったら、どうするかと考えたんですよ。上原二郎は太宰である、思ってみんな見ますよね。でも、太宰だったら、絶対にそこを崩すと思うんですよ。以前に撮った「富嶽百景」では、外見は太宰を彷彿させるけれど、中身は現代的な印象の塚本高史さんにお願いした。今度は、内面で太宰を表現できる人と思って、温水さんにお願いしました。 |
| ――温水さんは、上原二郎を演じるにあたって、どういう感想を持たれましたか? |
(温水)
僕でいいんですか、というのが正直でしたね。実は1年前からお話はいただいていましたが、あまりにも有名な作品ですので、プレッシャーも大きかったです。でも、せっかくいただいたお話なので、みなさんのイメージとは違うかもしれませんが、僕の上原二郎をやろうと思っていました。 |
| ――温水さんと、上原二郎と共通点は何かありましたか? |
(温水)
酒をよく飲むところぐらいですかね(笑)あんなデカダンで投げやりな感じではなくて、昔はあったんでしょうが、あんなに気障な感じでもないですし(笑)原作を読んだ僕のイメージで、僕からみた上田二郎を表現しました。 |
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| ――秋原監督とは「伊藤の話」からご一緒に仕事をされていますが、印象はいかがですか? |
(温水)
最初に監督と会ったのは、テレビ局1階のロビーの喫茶室でした。僕もそうなんですが、監督の印象は「ああ、せっかちな人だなぁ」って感じですかね(笑)そのときの待ち合わせで、僕が20分前に行って、監督が10分前に来て、マネージャーが一番最後に来て…。でも、やわらかい感じもあるし、映画を制作するのであれば、そういうところもないといけないし…そういう意味でも何でも早いですね。 年齢もあまり変わらないので、現場でも楽しくできましたね。 |
| ――製作期間は、どのぐらいかかったんですか? |
(秋原監督)
実際には11月初旬から中旬です。俳優さんが登場するシーンは約2週間ぐらい。その後、実は風景とかをすごく撮っているので、それがけっこうかかっていますね。劇中にあるかず子の夢のシーンは、松山で撮ったものもあります。 |
| ――松山のどの場所で撮影されたのですか? |
(秋原監督)
奥道後の桜を一日で撮影しました。これも完成ギリギリのタイミングで撮影できた感じです。フィルムだと無理なんですが、デジタルだとできるので何とか撮ることができました。当日は曇り空で、映像をよく観ると小雨も映っている。撮影が終わるぐらいに、本降りになって。意味深なシーンなんで、そのほうがかえってよかったと思いますね。 |
(温水)
デジタルで処理をして音楽が入った完成版を観ると、現場の印象とはまったく違っていましたね。レトロで雰囲気が出ています。 |
| ――最後に、映画を楽しみにしているファンの方々へのメッセージをお願いします。 |
(温水)
たくさんの作品が作られていますが、「斜陽」は有名な作品なので、ぜひ多くの方々に観ていただきたいと思います。 |
(秋原監督)
太宰の誕生日でかつ遺体が発見された6月19日は、温水さんの誕生日でもあります。このタイミングで「斜陽」が上映されるのは、全国でも数少ないので、ぜひ松山の方々に観に来ていただきたいと思います。 |
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