公開日:2008年新春シネマライズほか全国ロードショー
潜水服は蝶の夢を見る
20万回の瞬きで自伝を綴った奇跡の実話を完全映画化!
天才シュナーベル監督が溢れる映像美で描く、きらめく愛の感動作
天才シュナーベル監督が溢れる映像美で描く、きらめく愛の感動作
【解説】
ELLE誌編集長として人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビーは突然倒れ、身体の自由を失う。そして唯一動く左目の20万回以上の瞬きで、自伝を書き上げる。たとえ身体は"潜水服"を着たように動かなくても、 "蝶"のように自由に羽ばたく記憶と想像力で─。その美しい魂の著作「潜水服は蝶の夢を見る」はフランスで14週連続、イギリスで6週連続ベストセラーリスト1位を記録、全世界31カ国で出版され、世界を驚きと感動で席巻した。その奇跡の実話を『夜になるまえに』でヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した俊英ジュリアン・シュナーベルが、溢れんばかりの色彩と映像美で完全映画化。2007年カンヌ国際映画祭では見事に監督賞と高等技術賞を受賞、鳴りやまない大喝采を博し、アカデミー賞の呼び声も高い。足枷から抜けだし、"蝶"になったジャン=ドミニク・ボビーは、愛する人たちに囲まれ、新しい人生へと飛び立つ。その様を宝物のようにキラキラと輝きを放つ愛、ユーモア、夢によって描き切る、愛の感動作。
【Story】
目の前に広がる暗闇・・・
視界が徐々に開けてくると、そこは病室らしい・・・
意識を取り戻したジャン=ドミニク・ボビー(通称:ジャン=ドー)は状況を把握出来ないが、やがて、自分が倒れ、昏睡から目が覚めたのだと理解する。
おかしいのは、自分の言葉が医者にも看護婦にも伝わらず、そして身体が全く動かないこと・・・
一方的に話しかけてくる主治医から彼は恐ろしい事実を知る。
<ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)>
全身が麻痺して動かなくなっていた。自分は話せなくなっている。身体の中で唯一動くのは、左目のまぶただけ・・・
絶望に打ちひしがれるジャン=ドー。目覚める前の自分からは、かけ離れた姿。
「まるで何かの標本のようだ・・・」
ジャン=ドーは「ELLE」誌の編集者だった。華やかなファッション撮影のためにスタジオからスタジオを駆け、仕事に明け暮れる日々。女性関係も忙しく、子供も3人いる。幸せでエレガントな毎日だった。だが今は潜水服に閉じ込められて動けなくなっているも同然。ジャン=ドーの心は深く静かに沈んで行った。
しかし彼には、支えてくれる人々がいた。言語療法士のアンリエットは、彼の左目のまばたきが唯一の伝達手段であることを認識し、コミュニケーションの手段を発明する。
「はい」は瞬き一回、「いいえ」は二回。
次の段階は彼女がアルファベットを読み上げる
「E,S,R,I,N・・・」
文字を選ぶときは瞬きをし、単語が完了したら瞬き2回。そうして、彼は文章を作り、会話をしていく。
ジャン=ドーはアンリエットに、あるメッセージを伝えてみる。
「死にたい」
しかし彼は絶望の淵で希望を見出す。
「もう自分を憐れむのをやめた」
身体は動かないが、自由になるものが3つある。まず左目のまばたき。そして、記憶と想像力だ。
「想像力と記憶で僕は"潜水服"から抜け出せる」
蝶が自由に舞うように、自分を何処にでも連れて行ける・・・
彼は生きる気力を徐々に取り戻す。
ある日、クロードという編集者が訪ねてくる。ジャン=ドーは倒れる前に本を書く契約を出版社と結んでいた。クロードは日夜ジャン=ドーの病室で過ごし、彼がまばたきで綴る文章を記録していく。それは、ジャン=ドーが倒れるまでの半生を描いたメモワールだった。執筆を進めるにつれ、彼は茫漠たる過去を旅する。年老いた父との記憶。恋人ジョセフィーヌとルルドに行った記憶・・・。
ジャン=ドーが過去を旅する傍らで、父は誕生日の祝いの電話をかけてきてくれた。
3人の子供とその母セリーヌはことある毎に病室を訪ねてくれる。
ジャン=ドーは改めて周囲の人々の大切さを思い知る。そして今まで伝えられなかった周囲の人への思いを本に綴って行く。
理学療法士マリーとのリハビリで、彼は首が動かせるようになった。舌も微かながら徐々に動くようになり、父の日には家族と海に遊びにいくことも出来た。
「すばらしい1日だ」
僕は確実に良くなっている。
いつかこの夏が終わり、秋が来て、冬を越して、春になれば蝶になれるかもしれない・・
希望を胸に本を書き進めるジョン=ドー。本が完成に近づくにつれ、彼を覆う潜水服は徐々に軽くなり、心が開放されていく・・・
ジャン=ドーの未来に待っているものとは・・
彼は無事に本を書き上げることが出来るのだろうか?
蝶になる前の蛹のように、羽ばたくことを夢見ながら、静かにそして確実に彼は物語を紡いでいく・・・
【キャスト】
マチュー・アマルリック、マリー=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー
【スタッフ】
監督:ジュリアン・シュナーベル
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